今日は仕事のスキルについて考えていきたいと思います。
具体的なスキルについては今後触れて行きたいと思いますが、今回はスキルを身に着けることのメリットについて私なりの考えをまとめていきたいと思います。
私のバックグランドと注意点
具体的な内容の前に、私のバックグランドについて簡単に触れてみたいと思います。
まず日本で最も多いであろうサラリーマンの1人で、ざっくり20年くらいのキャリアです。
仕事は電機関係で技術系の仕事をしています。
これまで携わった仕事は、キャリアの割には多く、現場系、管理系、システム、設計、商品企画、経営企画等々で、広く浅くという感じです。
たいそうな役職ではないですが中間管理職というやつでもあります。
多くの人と関わり今に至りますが、ここ数年感じていることは新人(新人に限りませんが)を育成するなかで毎回同じようなことを説明しているということ。
もし、会社に入る前に同じようなことを学ぶ機会があれば、もっと早く戦力になるのではないか
と感じていました。
そんなことを教えてくれる学校があれば、もし自分が経営者ならそのような学校を卒業した学生を採用するだろうなと。
そしてそれは入社する人も、入社される会社もハッピーです。
というところで、いろいろ考えて書いていこうと思っていますが、これから書く内容についてはあくまで私の経験に基づく私の独断と偏見に基づく主観です。
参考になるかもしれませんし、参考にならないかもしれません。
仕事といっても色々な業種があります。
同意できないという意見も多分にあると思いますので、その程度の内容という前提で読んでいただければ幸いです。
仕事のスキルって?
初めに、仕事のスキルについて考えていきたいと思います。
スキルと言ったら最初に思いつくものは何でしょうか?
何か他の人が出来ない特殊な能力のことでしょうか?
例えば、プログラミングが出来る、英語ができる、わかりやすい資料を作ることができる?
もちろんそれらはスキルで必要になることもあります。
但し、それらはどちらかという手段に近いスキルです。
いかに英語が堪能であってもそれは伝えるための手段であり、何を伝えるのかが1番重要です。
そう考えると、手段となるスキルも身につけながら、根幹となる考える力を身につけていく必要があります。
物事の根幹を見抜くスキルと多くの経験
根幹を見抜く力というのは、何か特定の分野を勉強すれば身につくものではないと考えています。
”これをやれば、これが身につく”ということが一概に言えないですが、私が考えるポイントについて紹介したいと思います。
まずは、過去の記事でも触れていますが、起きていることの根幹を見ようとすることです。
依頼された仕事なら、なぜこの仕事をする必要があるか?
何か達成したい目的があって、それを達成するには何か課題があってそれを解決するために、取り組んでいるのが仕事です。
そしてそれは、一見表面だけでは、違った様に見えることもあるのです。
例えば、証券会社が、「最近株価が上がっています!オススメの株を紹介します!」広告を打っています。
それを見た人は何を感じるでしょうか?
「証券会社は自分を儲けさせようとしてくれている!」と感じるでしょうか?
もちろんそれが間違っているとは言いませんが、証券会社は株などを売買したときの手数料が収入源です。
多くの顧客が沢山取引してくれることが重要なのです。
もちろん顧客に良い情報を提供し、顧客が儲かれば、引き続き取引をしてもらえるという思いもあるでしょう。
いろいろな起きている事象について、「その根本であったり裏側にあることは何だろう」と考えることは、非常に重要で、それが出来なければ、自分が証券会社の広告を作る担当だった場合に「沢山取引をしてください!」という直球広告を企画してしまいます。
その広告を見た人は何を感じるでしょうか?
企業が達成したい目的と、顧客が達成したい目的や、解決したい課題とをうまく紐づけることによってビジネスは成立しています。
特に企画立案や開発などの仕事をする人だけではなく、すべての仕事で必要になるスキルだと思っています。
仮に全く違った仕事に転職したとしてもこの考え方が出来る人間はあっという間に仕事を吸収することが出来ます。
分野が違っても考え方は共通です。
次に経験についてですが、人はいろいろな事を考えるときに自分の経験やそれに基づく常識といものをベースにしていると思っています。
もちろん経験に基づかない発想で成功している人もいるのかもしれませんが、多くの経験をすることで、視野が広がっていくというのはあると思います。
仕事の経験で学ぶこともありますし、プライベートの経験で学ぶことも多くあります。
具体的にどんな経験をすれば良いかという答えはありませんが、自分の趣味であったり、いろいろな物事や人に触れることは非常に重要なことだと思っています。
私が、この「オトコ旅」ブログを開設したのも自分が好きな海外旅行を楽しむ中で、多くのことを経験し、いろいろな気づきを得たことがきっかけで、私以外の人にも知ってほしいと思ったからです。
考え方と経験について触れましたが、考え方は、すぐ身につくものではなく、意識して考えてみる習慣をつけることで、頭が鍛えられていき、あまり時間をかけずに本質が見えてくるようになります。
そして、その考える機会は経験を増やすことによりさらに広がり深みが増していくと思います。
日本で当たり前のことが、海外では真逆なことだってあります。
スキル身につける時期について
次に、仕事をしながらどうやってスキルを磨いていくかについて考えたいと思います。
前の投稿でも触れましたが、仕事が出来る様になると、仕事が増えたり、部下が出来たりします。
そうすると、自分で実際に手を動かして仕事を進める時間の割合は、どんどん少なくなります。
仕事をいろんな人に捌いて、上がってきた内容をチェックして修正がメインになってきます。
逆に言えば、入社してからの期間は時間があるとも言えます。
そしてこの期間にいろいろなスキルを身につけていくことが重要だと思っています。
もちろん、ある程度の立場になって身につくスキルもありますが、ここでは基本となるスキルについて考えています。
もう少し具体的な内容に触れて行きたいと思います。
仕事をうまく利用して自分のスキルを磨く
ちょっと脱線しますが、私の性格について触れさせてください。
基本的に面倒くさいことが大嫌いで怠け者な性格です。
若い頃、仕事が雑すぎて、上司に怒られた記憶も鮮明に残っています。笑
詰めが甘いというか、現在においては大分改善されていますが、100%性格を変えることはなかなか難しいですね。
一方、面倒くさがりというのは良い点もあると思っています。
それは、どうやったら出来るだけ効率的に早く仕事を終わらせることが出来るかを常に考えるからです。
例えば毎月、数字を集計して資料にする仕事があるとします。
やり方も先輩に教えてもらい問題なく実施することができます。
ただ、出来る事ならもっと簡単に早く終わらせることが出来ないかという様に考えます。
そこで、これまでいろいろな表を見て集計していたものが自動で集計できないかと考え、エクセルの本を買ってきたり、ネット検索をしたりして、いろいろな機能を勉強し、最も集計しやすい方法を考えます。
仕事が簡単になるということは、それだけ仕事が単純になり、ミスのリスクが減るので品質も向上します。
エクセルの知っておいた方が良い機能については今後触れる予定ではありますが、重要なのは仕事の効率化をすることで、自分に新しいスキルが身につくということです。
これは、対会社としては仕事の効率化、改善、対自分として新しいスキルを身につけられる形です。
もちろん、改善するために時間がかかりますので、通常の集計業務プラスαの時間が必要ですが、改善できれば将来その投資した時間は回収でき、全体としては効果がでます。
しかも身につけた自分のスキルは他の仕事でも活用できる可能性が高いので、継続的に効果が出ます。
仕事だから、その仕事をこなせば終わりという考えもありますが、もう一歩踏み込んでみることで得られることは大きいと思います。
そしてそれを実施してきた人と、そうでなかった人の5年後を想像してみてください。
同じ同期で差がつくのは実は小さな違いの積み重ねだったりするのです。
そして、会社や仕事をうまく利用するという考え方もあって良いと思います。
いろいろな研修制度がある会社もあると思いますが、基本は上司が必要な研修を割り当てると思います。
一方、これからこういう業務が増えるのでこの研修を受けたいと提案することも出来ると思います。
私の場合、1週間ずっと英語だけ(日本語使ったら罰金のルール)の研修を何個も受けさせてもらいました。
英語での打合せやプレゼンの研修はかなり役に立ちました。
自分は最もオイシイ投資商品?
さて、タイトルでもある投資商品について考えていきたいと思います。
一般的な投資というと、金融商品であったり、不動産、それとも会社の設備投資なんかを想像するでしょうか?
今回は人への投資、自分への投資についてですね。
投資というのはリスクがリターンを上回れば儲かり、逆の場合は損をするということです。
そして短い期間であれば投機に該当するかもしれません。
スキルを身につけるためのに時間を投資することとなりますが、これによって本人が損をすることはあるでしょうか?
もちろん、寝る間も惜しんで勉強して、体を壊してしまっては意味がありません。
ここで言う投資は、少しずつ時間をかけてスキルを身につけていくことです。
一方、リターンを定量的に表すのは非常に難しいですね。
例えば、昇給、昇進、評価は必ずしも自分の頑張りだけでは得られないところもあります。
この辺りは別途で触れる予定ではあります。
しかし、私の経験上では間違いなく大きなリターンがあると思います。
仕事が早く出来る、質も上がって、時間もとれれば他の仕事を進めることが出来ます。
仕事をシンプルに改善できれば担当が変わった時も簡単にお願いすることが出来ます。
(海外では敢えて自分の仕事を他には教えない人もいたりしますが・・・)
そのような仕事の仕方をしている人は、一定の評価をしてもらえるのではないでしょうか?
そして、スキルを身につけることで新たな経験を得る機会を手にすることも出来ます。
例えば、私は細く長く語学をやっています。入社した時の、TOEICのスコアは、350点程度。
私はあまりスコアを重要視していませんが、英語は好きだったのもあり、前述したいろいろな研修を受けたり、CDを聞いてみたり、仕事でも関わることが増えて、最後に受けたときのスコアは650点くらいだったと思います。
仕事もうまく活用しながらスキルアップしている例になるのではないでしょうか?
もちろんペラペラの域への道は遠いですが、ある時、マレーシアで緊急事態が起こりました。
その日のうちに誰か行く必要がありましたが、最初は同じ部署の違う人へ打診、英語が出来ないとのことで、私が行くことになりました。
レベルは高くありませんがよく会議等も行っていたこともあって、貴重な経験を得られる機会を掴むことが出来ました。
「オトコ旅」でも何回か行ってましたし、現地の人に送迎を頼むこともなく、空港からタクシーでホテルへ移動しチェックインできたので旅の経験も貢献していますね。
この経験は私にとっては大きなリターンですし、最初にも触れた通り、新たな経験をする種にもなります。
スキルが新たな経験を生み、そこから新たな経験が得られるというまさに好循環ですね。
そして、同じような機会は、経験しようと思っても経験することはできず、偶然生じたチャンスです。
そう考えると、小さいスキルアップの積み重ねは将来大きなリターンを生むといえるのではないでしょうか?
貴重な経験と実績は、もちろんその後の評価にもかかわっていくと思いますし。
最後に
私の経験も交えながら、自分へのスキルアップの投資について考えてきました。
物事を根幹を見抜く力を養うこと、同じ仕事でも改善をきっかけにしながら自分のスキル向上させていく方法は、少しずつではありますが将来に大きな効果をもたらすものなのではないでしょうか?
変化が早く厳しい世の中では自分の会社が未来永劫あり続けるとは言えませんし、そうなると望む望まないにかかわらず、今後の転職機会も否定できません。
一人のビジネスマンとして生き残るために、長期の視点でいろいろな、スキルを身に着けていくことは非常に重要なのではないかと思っています。
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