海外旅行と日本人というアイデンティティ

海外旅行と日本人というアイデンティティ

なぜ人は旅行をするのでしょうか?人はなぜ生きるのか??という類の難題です。

もちろん、癒し、楽しさ、開放感、日ごろの生活のシャットアウト、見たことのないものを見てみたい好奇心など、いろいろなものをそれぞれの人が求めており、人それぞれということなのでしょう。

旅行の楽しさとは何だろう?

筆者が初めて海外旅行に行ったのは20代前半のころで、友人とハワイに行きました。

海外旅行の王道とい言われる目的地です。そこで、いろいろなショックを受けます。

お店のカウンターで何を注文するか迷っていると店員が怒ってどこかに行ってしまう。

購入したジュースがこちらの不手際で落下してしまったら、新しいものを出してくれたりと・・・・

若いながらいろいろ考えました。

そこから数年、しばらく期間があいてから、年に何回か海外に行く機会が増え始めました。

男同士の海外旅行、気兼ねせずに、気のいい仲間たちといろいろな国を訪れお酒を飲む。

もちろん最高に楽しいです。しかし本当にそこだけが海外旅行の楽しさなのでしょうか??

自分は日本人だった!!

海外に行き始めると不思議なことを感じる機会が沢山あります。

まず、自分は日本人であるということを初めて認識することです

普段、日本にいると自分や仲間が日本人であることは当然で、前提となっているため、意識することもありません。

加えて、自分が育った日本という国がどれだけ素晴らしい国であるか、ということに気づきます。

いろいろな外国人と接していくうちに、彼らと比べて自分が自分の国のことについてよく知らないことに気づかされます。

感じるのは、長い歴史と文化を持つ日本について、子供のころからあまり教育を受けていなかったのではないかということです。

やたら、縄文時代から戦国時代まではしっかり勉強するのに近代史はほとんど触れた記憶がありません。

なおかつ、日本は悪いことを行ってきたから反省しなければならないというような風潮の中で育ってきました。

本当にそうなのでしょか?

日本は悪いことをしてきたと学校で習ったけど・・・・・

アジアなら(特定の国を除く)どこの国に行っても、日本人はもてなされ、尊敬してくれる人すら存在するわけで、反省しなければならないはずの日本人と周囲の国の見方は180度異なります。

そのギャップを感じるうちに、疑問を抱き、自分が知らないことについて調べたり、勉強したいという気持ちが出てきます。

発売前に予約殺到、ネットで注目、噂の書籍『日本国紀』の感想。

また、先人たちの努力によって、不自由なく生活ができる日本の環境において、人はなかなか、ありがたみを感じることはできないでしょう。

海外を訪れるとその様なことに気づくことができたりもします。

自分の“当たり前”から離れて新しいことに気づく

海外旅行を通して感じるのは、文化や考え方、環境の違いを通し、これまで自分が気づくことのなかったことへの気づきを与えてくれるものなのではないかと思います。

多くの国を訪れることによってアイデンティティや人間の幅というようなものを作っていく、貴重なきっかけなのかもしれません

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